『時代を拓いた女たち』とは、近現代の神奈川ゆかりの女性たちのミニ評伝集です

▶Ⅰ・Ⅱ集は江刺昭子+史の会編著、Ⅲ集は江刺昭子+かながわ女性史研究会編著 

 

    2005『時代を拓いた女たち  かながわの131人』(神奈川新聞社刊)

    2011『時代を拓いた女たち  第Ⅱ集 かながわの111人』(同上) 

            

    2016年、さらに100人からの女性を紹介するため、

                           新しく当会、 かながわ女性史研究会 を立ち上げ、

      2019『時代を拓いた女たち 第Ⅲ集 かながわの112人』を刊行

             

 

         史の会 については 当サイト「史の会とは」ページでご覧ください 

 

江刺昭子+史の会編著

『時代を拓いた女たち 』第Ⅰ集
『時代を拓いた女たち 』第Ⅰ集
『時代を拓いた女たち』第Ⅱ集
『時代を拓いた女たち』第Ⅱ集

 

江刺昭子+かながわ女性史研究会編著

『時代を拓いた女たち 』第Ⅲ集
『時代を拓いた女たち 』第Ⅲ集

202210

Ⅰ~Ⅲ集あわせて354人のミニ評伝を執筆するためにそれぞれ調べ集めた

資料 3157Ⅰ集 1311110点、Ⅱ集 111992点、Ⅲ集 1121055点)

国立女性教育会館NWEC National Women’s Education Center 通称 「ヌエック」 )の

女性アーカイブセンターに寄贈しました 

→→ 20225月から、資料をヌエックのデータ整理基準に従って整理し直し、電子データも作成 → → 

 ⇩ 

NEW

20242

 

寄贈した『時代を拓いた女たち』Ⅰ~Ⅲ集関係資料の目録一覧が

     同館HP 女性アーカイブセンター資料群一覧 ページに公開されました        

                                      ☝こちらから入って 資料群46 史の会資料」をお開きください

            同センターでは所蔵資料の全目録情報をネット公開しています(一部デジタル画像

            


                      

                      

      「史の会資料」が、国立女性教育会館への寄贈に至るまで

『時代を拓いた女たち』Ⅰ~Ⅲ集の関係資料を1点1点、ヌエックの資料整理基準に従って整理
『時代を拓いた女たち』Ⅰ~Ⅲ集の関係資料を1点1点、ヌエックの資料整理基準に従って整理

20221027日 藤沢の県立男女共同参画センター「かなテラス」で発送作業

 

本来

地域資料は、その地域で保存・公開され、後世まで役立てられるべきものです

いったいどのようにして

神奈川ゆかりの女性たち354人の関係資料は

埼玉の国立施設へ寄贈されることになったのでしょう

国立女性教育会館2022年度 女性アーカイブ研修「実践報告:史の会」史の会代表 江刺昭子 2023.01.10
国立女性教育会館2022年度 女性アーカイブ研修「実践報告:史の会」史の会代表 江刺昭子 2023.01.10

 

2023110日に

国立女性教育会館のオンライン会議で開かれた

2022年度女性アーカイブ研修 

実践報告:史の会(史の会代表 江刺昭子)

より、史の会の1988年発会からの歩みを

順にご紹介してたどります

 

 NEW

同館HP令和4年度 女性アーカイブ研修」ページで

講義資料「『史の会』の歩みと『時代を拓いた女たち』関係資料の収集について」を

ご覧ください 👉 国立女性教育会館リポジトリ「アーカイブ実践報告1:史の会」

           PDFファイルをダウンロードしてください 

 

以下に、上記の講義資料を分割して転載させていただきます(パワーポイントデータを画像変換)

ところどころに

 江刺昭子「地域女性史資料の保存について ―「史の会資料』をNWECに寄贈―」(『地域女性史

 研究会会報』第29202328日発行)から転載しています

 

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  いずれの場合も、画像のまわりの黒地部分でクリックするとこのページにもどります

「実践報告:史の会」(史の会代表 江刺昭子)配布資料 表紙( 国立女性教育会館2022年度 女性アーカイブ研修  2023年1月10日)
「実践報告:史の会」(史の会代表 江刺昭子)配布資料 表紙( 国立女性教育会館2022年度 女性アーカイブ研修 2023年1月10日)

 

 目次

   Ⅰ 史の会の歩み

     ・史の会の活動

    ・『史の会研究誌』全6冊の刊行(自費出版)

     Ⅱ 『時代を拓いた女たち』刊行(神奈川新聞社)

        ・全3冊に掲載した人物について

      Ⅲ 「史の会資料」をNWECに寄贈

    寄贈までの経過

    ・資料整理とデジタル目録データの作成

 

     ※下線部のついた項目にカーソルを当ててクリックすると、当該内容にジャンプします

 

国立女性教育会館

(埼玉県比企郡嵐山町)

HP      

     ↓

 女性アーカイブセンター

↓ 

女性デジタル

アーカイブシステム

※『時代を拓いた女たち』Ⅰ~Ⅲ集関係資料もいずれ登録されます

 

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Ⅰ 史の会の歩み  

 ・史の会とは 

「史の会とは」国立女性教育会館  2022年度女性アーカイブ研修「実践報告:史の会」(史の会代表 江刺昭子)当日配布資料より 2023年1月10日オンライン開催
「史の会とは」国立女性教育会館 2022年度女性アーカイブ研修「実践報告:史の会」(史の会代表 江刺昭子)当日配布資料より 2023年1月10日オンライン開催

Ⅰ 史の会の歩み(続き) 

 ・史の会の活動(1)~(3) 

 ・『共生への航路―かながわの女たち '45~'90』完成 1992年11月 『史の会研究誌』創刊号発刊記念シンポジウム 1994年3月

 ・「第7回全国女性史研究交流のつどい in かながわ」1998年9月

 ・『史の会研究誌』第6号発刊記念シンポジウム 2020年12月

 ・「地域女性史研究会 第16回例会〈神奈川〉」(史の会・かまくら女性史の会共催) 

 

 

『地域女性史研究会会報』29202328日発行)寄稿

江刺昭子「地域女性史資料の保存について ―「史の会資料」をNWECに寄贈―」より一部転載

 

資料保存問題は第7回「つどい」から

 

 地域女性史の学習・研究活動や女性史編纂が活発になった1990年代から、収集した史資料をどうやって保存し、公開するかが問題になった。近年は関係者の高齢化が進み、この問題はより深刻になっている。今回、史の会(代表・江刺)の資料をNWEC(国立女性教育会館)の女性アーカイブセンターに寄贈したので、私がこれまで関わった地域女性史資料の保存に関する取り組みと、寄贈に至るまでの経過を書き留めておく。

 資料保存問題への取り組みは、19989月に県立かながわ女性センター(藤沢市)で開催された「第7回全国女性史研究交流のつどい in かながわ」で「女性史資料の保存・公開についてのアピール」を採択し、全国の自治体に要望したのに始まる。以後、2015年の第12回(岩手)の「つどい」に至るまで「アピール」の採択・要望は継続している。

 一方、オーラル・ヒストリー総合研究会でも資料保存は緊急の課題であるという意見が出たことから、20067月、折井美耶子さんと私が、NWECの神田道子理事長を訪ねて要望を伝えたが、よい返事をもらえなかった。

 2007年、NWECに女性アーカイブセンターが設置されるというので、5月に開催された「第8回女性史研究東京連絡会」で「女性史資料の保存と公開についての要望」に参加者一同の署名簿を添えてNWECに発送、返事を聞くため、7月に再び、折井さんと私が理事長を訪問。その際、「アーカイブ資料収集の基準」は、①女性教育②女性問題・女性労働・女性運動・女性政策③女性関係団体・機関④女性史編纂⑤国立女性教育会館に関わる資料で、④は原則として、「全国的に影響をもった事例に関わる」もので、地域の女性史資料は地域のアーカイブで収集保存してもらいたいということだった。

           江刺昭子「地域女性史資料の保存について ―「史の会資料」をNWECに寄贈―」より   

                       『地域女性史研究会会報』第29号(202328日発行)寄稿

                                              


 

Ⅰ 史の会の歩み(続き) 

 ・『史の会研究誌』全6冊の刊行(自費出版) 

「『史の会研究誌』1号~6号」国立女性教育会館  2022年度女性アーカイブ研修「実践報告:史の会」(史の会代表 江刺昭子)当日配布資料より 2023年1月10日オンライン開催
「『史の会研究誌』1号~6号」国立女性教育会館 2022年度女性アーカイブ研修「実践報告:史の会」(史の会代表 江刺昭子)当日配布資料より 2023年1月10日オンライン開催

Ⅰ 史の会の歩み(続き) 

 ・創刊号『史の会研究誌~大正の響きをきく~』1991

 ・2号『史の会研究誌~時代のうねりを見つめて~』1993

 ・3号『史の会研究誌~時代の目覚めをよむ~』1996

 ・4号『史の会研究誌~女たちの物語を再生する~』2001

 ・5号『史の会研究誌~「武相の若草」を読む~』2016

 ・6号『史の会研究誌~振り返りつつ、今をよむ~』2020

 ・『史の会研究誌』は、インターネットで見られます

   NPO法人「ウィメンズ アクション ネットワーク(WAN)」HP「ミニコミ図書館>団体一覧→「史の会研究誌」ページ  

Ⅱ 『時代を拓いた女たち』刊行(神奈川新聞社) 

 ・『時代を拓いた女たち』全3冊刊行 

 ・ミニ評伝集『時代を拓いた女たち』Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ集 (Ⅲ集につきましては、当サイトの 紹介ページ新聞版 もご覧ください)

                                                                                                                             この項目にもどるには、上のタスクバーの一番左の、

                                                                             左向き矢印「←」をクリックしてください

「『時代を拓いた女たち』全3冊刊行」国立女性教育会館  2022年度女性アーカイブ研修「実践報告:史の会」(史の会代表 江刺昭子)当日配布資料より 2023年1月10日オンライン開催
「『時代を拓いた女たち』全3冊刊行」国立女性教育会館 2022年度女性アーカイブ研修「実践報告:史の会」(史の会代表 江刺昭子)当日配布資料より 2023年1月10日オンライン開催
「ミニ評伝集『時代を拓いた女たち』Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ集」国立女性教育会館  2022年度女性アーカイブ研修「実践報告:史の会」(史の会代表 江刺昭子)当日配布資料より 2023年1月10日オンライン開催
「ミニ評伝集『時代を拓いた女たち』Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ集」国立女性教育会館 2022年度女性アーカイブ研修「実践報告:史の会」(史の会代表 江刺昭子)当日配布資料より 2023年1月10日オンライン開催

◆『時代を拓いた女たち』第Ⅰ集 p.18,19

 「厚木たか 記録映画に託した反核・平和」(中内むつ)

『時代を拓いた女たち』第Ⅰ集 p.24,25  「厚木たか 記録映画に託した反核・平和」(中内むつ)
『時代を拓いた女たち』第Ⅰ集 p.24,25 「厚木たか 記録映画に託した反核・平和」(中内むつ)

◆『時代を拓いた女たち』第Ⅱ集 p.18,19

 「秋間為子 離婚を機に得た天職」(山辺恵巳子) 

『時代を拓いた女たち』第Ⅱ集 p.18,19  「秋間為子 離婚を機に得た天職」(山辺恵巳子)
『時代を拓いた女たち』第Ⅱ集 p.18,19 「秋間為子 離婚を機に得た天職」(山辺恵巳子)

◆『時代を拓いた女たち』第Ⅲ集 p.18,19

 「足立原つる 相州八菅山宝喜院の家付き娘」(横澤清子)

『時代を拓いた女たち』第Ⅲ集 p.18,19「足立原つる 相州八菅山宝喜院の家付き娘」(横澤清子)核・平和」(中内むつ)
『時代を拓いた女たち』第Ⅲ集 p.18,19「足立原つる 相州八菅山宝喜院の家付き娘」(横澤清子)核・平和」(中内むつ)

Ⅱ 『時代を拓いた女たち』刊行(神奈川新聞社)(続き) 

 ・掲載人物の選定基準

 ・資料収集と取材

 ・掲載人物の特徴

 ・江刺昭子+史の会編著 『時代を拓いた女たち―かながわの131人―』(第Ⅰ集)2005

 ・江刺昭子+史の会編著『時代を拓いた女たち―かながわの111人―』(第Ⅱ集)2011

 ・江刺昭子+かながわ女性史研究会編著『時代を拓いた女たち―かながわの112人―』(第Ⅲ集)2019

 ・Ⅱ集・Ⅲ集は『神奈川新聞』に連載

 

 

『地域女性史研究会会報』29202328日発行)寄稿

江刺昭子「地域女性史資料の保存について ―「史の会資料」をNWECに寄贈―」より一部転載

 

史の会の取り組み

 

 史の会は、1988年に発会した神奈川の女性史を研究するグループで、これまでに『史の会研究誌』全6冊を自費出版、江刺昭子+史の会編著で、神奈川にゆかりの女性のミニ評伝集『時代を拓いた女たち』全3冊を神奈川新聞社から刊行している(Ⅲ集は、メンバーの変動があり、江刺昭子+かながわ女性史研究会編著)。

 当会では、「第7回つどい」終了後、会場だった県立かながわ女性センター(藤沢市江の島)に女性史資料室の設置を働きかけた。ところが、女性センターの移転問題が起こり、図書11万冊を所蔵するセンター図書館の縮小を懸念して移転反対運動に力をいれざるを得なくなった。この間、『時代を拓いた女たち』Ⅰ、Ⅱ集の資料を図書館が受け入れて、保存公開することになり、242人分の資料を整理、紙とデジタル目録データを作成し、2014年に寄贈した(以後、「史の会資料」)。

 しかし、このときすでに女性センターの移転は決まっており、2015年に本体は8分の1に縮小されて県合同庁舎(藤沢市鵠沼)内に移転、図書館は本体と切り離されて横浜市桜木町の県立図書館に移管され、「史の会資料」は未開封のまま地下の閉架書庫に眠ることになった。それでは困ると交渉の末、名称も変わった県立男女共同参画センター(かなテラス)に再移管され、行政資料に混じって資料室のバックヤードにひっそりと置かれた。ほとんど誰にも知られず、従って利用者もなく、廃棄処分される恐れがあり、どうしたものか思案していた(以上については、※『史の会研究誌』第5号の「地域女性史のアーカイブス設置を求めて」に詳しく記録している。同誌は、WANのミニコミ電子図書館で閲覧できる。

 

            江刺昭子「地域女性史資料の保存について ―「史の会資料」をNWECに寄贈―」より

『地域女性史研究会会報』第29号(202328日発行)寄稿

 

 ※『史の会研究誌』第5号の「地域女性史のアーカイブス設置を求めて」

   →WAN(Women's Action Network)HP 『史の会研究誌』第5号(PDF)p.247~p.272 

                                              


Ⅲ 「史の会資料」をNWECに寄贈

 寄贈までの経過 

 ・「史の会資料」を女性アーカイブセンターに寄贈するまで

     ・「女性史資料の保存・公開についてのアピール」1998年 「第七回全国女性史研究交流のつどい in かながわ」にて

「『史の会資料』を女性アーカイブセンターに寄贈するまで」国立女性教育会館  2022年度女性アーカイブ研修「実践報告:史の会」(史の会代表 江刺昭子)当日配布資料より 2023年1月10日オンライン開催
「『史の会資料』を女性アーカイブセンターに寄贈するまで」国立女性教育会館 2022年度女性アーカイブ研修「実践報告:史の会」(史の会代表 江刺昭子)当日配布資料より 2023年1月10日オンライン開催
 「女性史資料の保存・公開についてのアピール」1998年 「第七回全国女性史研究交流のつどい in かながわ」にて(『史の会研究誌』第5号 資料1)
「女性史資料の保存・公開についてのアピール」1998年 「第七回全国女性史研究交流のつどい in かながわ」にて(『史の会研究誌』第5号 資料1)

 

「史の会資料」は、2014年に神奈川県立女性センターに寄贈され

2015年の同センターの縮小移転に伴い県立図書館に移管されましたが

16年には、移転後の県立男女共同参画センター「かなテラス」に戻されました

それから

2022年にNWECへ寄贈されるまでの詳細を

『地域女性史研究会会報』29202328日発行)寄稿

江刺昭子「地域女性史資料の保存について ―「史の会資料」をNWECに寄贈―」より一部転載

 

NWECへの寄贈が決まるまで 

 

 私は2017年度からNWECの女性アーカイブセンターの資料選定委員会の委員を委嘱され、資料選定に関わることになった。2018年度(19221日)の同委員会で、地域女性史資料の受け入れを検討してもいいと、情報課の担当者の発言があった。

 198月、かなテラスに寄贈した「史の会資料」の紙目録データ(約400ページ)とデジタル目録データをNWECに持参し選定委員会での検討を依頼した。

 19年度(20115日)の委員会では、委員から反対の意見は出なかったが、担当者からこれを引き受けると他の地域女性史の資料もということになり、予算も人手もスペースも不足するので、どれくらい要望があるか知りたいと、保留になった。

  209月、寄贈希望についてのアンケートを作成、地域女性史研究会の会報22号の発送に同封してもらった結果、希望は愛知女性史研究会、江東の女性史研究会の2件だった。

 20年度の委員会(21225日)で、この2件と史の会資料の3件を検討の結果、3件とも保留になった。その後、愛知と江東にはNWECの担当者と直接、交渉してもらうように伝えた(『会報』23号「地域女性史資料の保存についてのアンケートの結果とその後」参照)。その後、江東の女性史研究会では、「公開に適さない資料」を預けようとしていたと気づき、寄贈を断念された。「史の会資料」については、かなテラスに預けて5年が過ぎ、館長らと話しあった結果、ほとんど閲覧者がいないことから、できれば引き取ってほしいとの要望だったので、これをNWEC担当者に伝えた。

 21年度の委員会(22323日)で、「愛知女性史研究会資料」は2回目、「史の会資料」は3回目の検討になった。愛知については、伊藤康子さんが詳細なリストを提出されたが、「原則として地域のものは地域に」ということから、アーカイブ機能を持っている名古屋大学ジェンダーリサーチライブラリーに所蔵してもらうほうがよいのではないか、打診してみるという説明だった。しかし、伊藤さんに聞いたところ、テープが聞き取り可能なことを確認、平塚らいてう展講演会実現の過程などの報告書を送るなどして、寄贈できるよう再検討を依頼したが、2212月現在、担当者からの連絡はないということだった。

 「史の会資料」については、史の会でNWECのフォーマットに従って再整理するということで、受け入れが決まった。

 

江刺昭子「地域女性史資料の保存について ―「史の会資料」をNWECに寄贈―」より

『地域女性史研究会会報』第29号(202328日発行)寄稿

                                              


 

 

Ⅲ 「史の会資料」をNWECに寄贈(続き)

  資料整理とデジタル目録データの作成

 ・資料整理 ヌエックへの発送

 ・ヌエックのデータ整理基準による目録入力 46:3-39 佐々木晴子関係資料 内容細目

「資料整理 ヌエックへの発送」国立女性教育会館  2022年度女性アーカイブ研修「実践報告:史の会」(史の会代表 江刺昭子)当日配布資料より 2023年1月10日オンライン開催 
「資料整理 ヌエックへの発送」国立女性教育会館 2022年度女性アーカイブ研修「実践報告:史の会」(史の会代表 江刺昭子)当日配布資料より 2023年1月10日オンライン開催 

◆ヌエックのデータ整理基準による目録入力 

 46:3-39 佐々木晴子関係資料 内容細目

ヌエックのデータ整理基準による目録入力 46:3-39 佐々木晴子関係資料 内容細目
ヌエックのデータ整理基準による目録入力 46:3-39 佐々木晴子関係資料 内容細目

◆『時代を拓いた女たち』第Ⅲ集 p.94,95

 佐々木晴子「第一回国際女性デーで演説」(江刺昭子)

『時代を拓いた女たち』第Ⅲ集 p.94,95  「佐々木晴子 第一回国際女性デーで演説」(江刺昭子)
『時代を拓いた女たち』第Ⅲ集 p.94,95 「佐々木晴子 第一回国際女性デーで演説」(江刺昭子)

Ⅲ 「史の会資料」をNWECに寄贈(続き)

  ・46:3-78 比企キヨ関係資料 内容細目

 ・ヌエックのデータ整理基準による目録電子データの入力 46:3-78 比企キヨ関係資料(部分)

 ・寄贈資料の内訳

 ・Ⅰ集の資料点数

 ・Ⅱ集の資料点数

 ・Ⅲ集の資料点数

 

 

 

『地域女性史研究会会報』第29202328日発行)寄稿

江刺昭子「地域女性史資料の保存について ―「史の会資料」をNWECに寄贈―」より一部転載

 

整理と目録データの作成 

 

 かなテラスに預けてあった『時代を拓いた女たち』Ⅰ、Ⅱ集にⅢ集も加えた354人分の資料を整理して寄贈することになり、225月から、現会員と辞めた会員にも協力してもらい、整理作業を開始した。

 まず、寄贈する資料の再整理である。354人の執筆に使用した書籍、雑誌、新聞記事、冊子、それらのコピー、写真、書簡、地図、手書きメモ、カード、web記事、聞き取りテープ、テープ起こし原稿など、さまざまな形態の資料群である。冊子なのか雑誌なのか、研究誌、団体紙、広報紙など区別がつきにくいものがある。それら一点ずつに中性紙の栞をつけて、1人につき大型茶封筒13袋に整理した。

 難儀したのは、エクセルに入力するデジタル目録データである。全員が70代から80代でパソコンには不熟練なメンバーである。女性アーカイブセンターのマニュアルの細かい規則を飲み込むにはずいぶん時間がかかった。私は80人近くを担当したので、昨夏のほぼ毎日パソコンと格闘した。10月末、整理と入力を終えて、資料3157点(Ⅰ集1110点、Ⅱ集992点、Ⅲ集1055点)を約400袋に詰め、段ボール箱8箱に入れてNWECに発送し、デジタルデータも別途送信して作業を終えた。中性紙などの文房具、作業のための部屋代、送料などで6万8千円を要した。

 

江刺昭子「地域女性史資料の保存について ―「史の会資料」をNWECに寄贈―」より

『地域女性史研究会会報』第29号(202328日発行)寄稿

                                              

 

 


「『時代を拓いた女たち』から」国立女性教育会館  2022年度女性アーカイブ研修「実践報告:史の会」(史の会代表 江刺昭子)当日配布資料より 2023年1月10日オンライン開催
「『時代を拓いた女たち』から」国立女性教育会館 2022年度女性アーカイブ研修「実践報告:史の会」(史の会代表 江刺昭子)当日配布資料より 2023年1月10日オンライン開催
国立女性教育会館  2022年度女性アーカイブ研修「実践報告:史の会」(史の会代表 江刺昭子) 2023年1月10日オンライン開催
国立女性教育会館 2022年度女性アーカイブ研修「実践報告:史の会」(史の会代表 江刺昭子) 2023年1月10日オンライン開催
国立女性教育会館  2022年度女性アーカイブ研修「実践報告:史の会」(史の会代表 江刺昭子)2023年1月10日オンライン開催
国立女性教育会館 2022年度女性アーカイブ研修「実践報告:史の会」(史の会代表 江刺昭子)2023年1月10日オンライン開催


江刺昭子「地域女性史資料の保存について ―「史の会資料」をNWECに寄贈」 

                        『地域女性史研究会会報』(第29号、202328日発行)寄稿より一部転載 

 

 整理と目録データの作成(続き)

 

 私が寄贈にこだわったのには理由がある。神奈川県は女性史編纂は先行したが、黒岩県政になってからは、男女共同参画課が無くなるなど女性行政は後退する一方。女性史資料を保存する所はどこにもない。横浜市の男女共同参画センターも資料保存には関心が薄い。

 『時代を拓いた女たち』に取り上げた人物は有名人より、あまり知られていない人が多い。表面的な動きはわかっても個人歴はたどりにくく、遺族や関係者を探しあてて手紙のやりとり、インタビューするなどして集めた貴重な資料群だ。コピーが多いが入手困難な私家版の冊子やミニコミ誌、希少本のコピーも少なくない。のちの時代の研究者が、これらの人物について調べるときの最初の手がかりになるはずだ。今回、寄贈を受け入れてもらったことで、他の女性史資料の保存・公開・再利用の動きが進むことを切に願っている。

 



 江刺昭子+史の会編著『時代を拓いた女たち』第Ⅰ・Ⅱ集 242人の氏名とミニ評伝タイトル 

第Ⅰ集 かながわの131人

  あ行

   秋元松代   フェミニズム戯曲のさきがけ 

   浅見ハナ   葛西善蔵の小説モデル 

   足立原マサ  戦前戦後を通じて厚木の顔 

   厚木たか   記録映画に託した反核・平和 

   吾妻光    日本映画女優の草分け  

   阿部クニ   映像に遺された機織りの記憶 

   阿部ケイ   絵筆にゆだねた波乱の一生  

   五十嵐ハル  今に続く写真館のいしずえ  

   石川ふさ   女教員会のゴッドマザー  

   石阪美那子  「民権の娘」の愛と自立  

   石渡満子   女の裁判官第一号は逗子の人  

   伊東静江   相模野の原野に夢の学園  

   伊藤銓子   戦意をあおる女性記者  

   伊藤野枝   愛と自由と革命と  

   稲垣きくの  捨身の思慕を句に託す  

   稲垣寿恵子  愛の天使と慕われて 

   井上房江   予防医療に情熱をかたむけて  

   岩崎春子   ヨコハマに魅せられた洋裁人  

   岩淵百合   横須賀の「新しい女」  

   ヴァンペテン カロライン 

          愛称はサンシャイン・レディ 

   薄井こと   電化生活の夢を一〇円貯金に託す

   梅田ナカ   全身を耳にして学んだ義太夫 

   梅津はぎ子  少女工たちの願いを代弁 

   江口章子   自己を信じた流転の日々 

   江守節子   どんなときでもネバー・ギブアッ 

   大館可免   和服で通した「職業婦人」 

   大野英子   ハマの真珠王は人形コレクター 

   大橋シゲ   女性長老はアルピニスト 

   岡野貴美子  夫妻コンビの布教活動 

   岡本かの子  多摩川が育んだ「河性の文学」

   岡本花子   PTAから茅ヶ崎市議会へ

   奥津久恵   敗戦後まもない小田原に書店開業 

   小倉ミチヨ  ワイセツと求道のはざまで

   小倉遊亀   鎌倉の谷戸の緑に包まれて

   長田かな子  女たちの姿を紙碑に刻む

   小沢路子   「歴史的使命」に燃える

  か行

   風戸須賀   さっそうと女教員会をリード 

   加藤梅子   農村に新しい風を、仲間と 

   神近市子   嫉妬が原因の葉山日蔭茶屋事件 

   川喜多かしこ 映画で世界を結んだオシドリ夫妻 

   川崎弘子   松竹蒲田の哀愁女優 

   川田定子   でっちあげ事件に泣く 

   菊池ミツ   女性解放運動から平和運動へ 

   岸田俊子   女の論理と発想でもの言い

   キダー メアリー 日本最初の女学校の創立者 

   北畠八穂   津軽を想い、闘病しつつ書く

   北林余志子  「革命の娘」から「母・マリア」へ

   衣川孔雀   いずれが須磨子か衣川孔雀

   桐山イソ   妊産婦診察の記録を残す

   久保田寿枝  推されて横須賀市議二四年

   黒川フジ   飢えに苦しむ乳幼児に牛乳を

   小林礼子   棋士は世界平和の使徒

   衣川舜子   被爆体験をマッカーサーに直訴

  さ行

   榊原ツマ   メーデーで演説する

   坂倉スミ   教職に捧げた一世紀

   桜井キン   神奈川県で初の女性校長

   佐々城信子  『或る女』のモデルの受難

   ささきふさ  断髪洋装のモダン派作家

   颯田本真   布施ひたすらの生き仏

   佐藤美子   日本のオペラを歌うハマっ子

   沢田美喜   日米の混血児二干人の母(ママ)

   朱絃舎浜子  「明石の上」を思わせる朱絃の名手

   城ノブ    愛と、祈りと、救済の人

   杉田鶴子   「相模の海よ わが幼らよ」

   鈴木ビアトリス 青い目の仏教学者

   須田開代子  女王、無念のリタイア

   積しな    横浜の新婦人協会のリーダー

  た行

   高木鐸     ホワイト・ピジョンの店

   高田敏子   英語教育ひとすじの人

   高松ミキ   女子青年会に愛と情熱を注ぐ

   竹腰美代子  独創性は父親ゆずり

   辰巳浜子    家族への愛が生んだ料理

   丹波美佐尾  先生の愛称はシコメザシ

   千葉キク子  女性解放に燃えた若き教師

   土田康    被爆の瞬間、後世に伝える 166

   土志田和枝  母子三人米軍機の犠牲に

  な行

   中里恒子   神奈川を描いた芥川賞作家

   中根澄子   二週間の傷で八年の刑

   新名百刀   小田原の女子教育の祖

   二宮ワカ   横浜の社会事業のけん引車

   野沢節子   いのちの素肌をさぐる詩(うた)

  は行

   パヴロバ エリアナ 日本に舞い降りた白鳥

   萩原タケ   日本のナイチンゲール

   朴敬元    つばめのように自由に飛びたい

   長谷川時雨  鶴見にゆかりの『美人伝』作者

   林喜代子   国防婦人会の誕生を担う

   林貞子    フェリス教育の担い手

   葉山ふゆ子  住民の目線で考え行動する

   葉山三千子  谷崎が愛したモダンガール

   早見一十一  美容師の地位向上を目指して

   原モト    自宅を「大陸の花嫁学校」に

   ピアソン ルイス 天性の教育者、女のための伝道者

   平塚らいてう 茅ヶ崎はフェミニズムの故郷

   平沼千代子  兵士を見送り、駅で逝く

   平野恒子   子どもが輝く福祉を求めて

   広津桃子   もの書く家の最後の人

   フィンチ エステラ マザー・オブ・ヨコスカ

   深沢淑子   不協和音歓迎のマエストロ 

   福田英子   厚木と横浜に熱いドラマを残す

   星野立子   やわらかな心で自然を詠(うた)

  ま行

   牧野よし   日本人初、女の英語教師

   真杉静枝   墓背に悲痛な「遺書」

   松尾トシ子  衆議院議員一四年の貫禄

   松川サク   事業を支えたサンガーの思想

   馬淵テフ子  断たれた飛行家人生 

   丸エキ    海を愛した「鎌倉のお母さん」

   美空ひばり  「昭和」を刻むひばりの歌 

   宮本せつ子  意欲あふれる婦人会から市議会へ

   村井米子   登山家にしてエッセイスト

   メール・マチルド あふれる愛を孤児たちに

   望月たか子  弾圧にめげず、自然にやさしく

   籾山サク   先を見据え、今を生きる

   森律子    文化財を継承した「帝劇女優」

   諸節トミエ  「未見の我」を求めて

  や行

   山川菊栄   あるときは、鳥屋の女房 

   山口スエ子  議員生活は基地との闘い 

   山口冨美子  ハイヒールをはいた婦人部部長 

   山田千代   捜真女学校とともに歩む

   山田わか   向上心が掴んだ未来 

   山本コマツ  海軍将校お気に入りの料亭「小松」

   山本安英   横浜から飛び立った「夕鶴」

   湯本アサ   学長と県教育委員を兼務して 

   養老静江   心のままに生き、生涯現役 

   横川楳子   女子教育はゆるがせにすべからず 

   吉田セイ   度胸で男社会に挑む 

   吉野登美子  愛に生き、詩に支えられて 

   吉屋信子   二人三脚で作家街道を走る

  わ行

   若松賤子   わたしは、あなたのものではない 

   渡辺たま   豪商の妻の思いと行動 

   渡辺はま子  ハマっ子歌手は友好の使者 

   和辻照    湘南の松風が育てた恋

 

第Ⅰ集 かながわの131

第Ⅱ集 かながわの111人

  あ行

   秋間為子   離婚をバネに得た天職

   浅野サク   夫のかけがえのない同志として

   浅葉スミ   厚木で初の女性議員

   飯沼フジ   母娘で育てた東海道線「駅弁」第一号

   井口小夜子  戦中戦後を沸かせた歌姫

   石川すず   自慢はメーデー皆勤

   石川雪    足尾鉱毒被害者を支援

   石橋志う   横浜初の女性市議は福祉の人

   市野キミ   戦場に送った子らに詫びる

   上原とめ   湘南に家政教育の礎を築く

   大江美智子  女剣劇全盛期のスター

   太田静子   太宰を愛し未婚の母を貫く

   大藤ゆき   鎌倉を拠点に民俗学を深める

   大村はま   「優劣のかなた」へ教え導く

   小笠原のぶを 日本人の服装美を追求する

   小川玉子   保育行政のパイオニア

   沖津くら   選挙運動より種痘接種を

   お龍     横須賀に眠る坂本龍馬の妻

  か行

   賀川ハル   夫と二人三脚で教えを実践

   片岡球子   画壇を揺るがす孤高の作風

   亀高文子   女性挿絵画家の草分け

   川上喜久子  自己実現を文学に求めて

   川西田鶴子  戦争協力を悔い、非戦の誓い

   河原操子   中国の奥地に女子教育の種をまく

   カンヴァース クララ 横浜でかなえた伝道の夢

   キク・ヤマタ フランス語で日本の文学や文化を紹介

   岸田麗子   麗子像を背負って生きた「人間麗子」

   草山朝子   神奈川初の女性宮司

   葛生志ん   孤児を支えた熟練の教師歴

   久保田真苗  平和憲法を愛した反骨の人

   ゲイマー康子 相模原でワイナリーを創業

   九重年支子  女性発明家の道を拓く

   小桜葉子   加山雄三の美しい母

   小谷喜美   気丈な少女が教祖に

   小南ミヨ子  「移民花嫁」の母

  さ行

   坂井泉水   一世を風靡したZARD(ザード)のボーカリスト

   榊原千代   初の女性代議士、政務次官

   坂西志保   戦後民主主義のオピニオン・リーダー

   指田静    救世軍士官として生きる

   佐藤金代   相模湖町初の女性議員

   佐藤哲    フェリスのエンゼル

   沢村貞子   日本映画の隆盛支えた名脇役

   ザンダー ヘレン 戦後のフェリス再建に尽力

   四賀光子   歌誌『潮音』とともに歩む

   芝山みよか  エステ全盛時代を演出

   島崎静子   藤村の芸術を愛し、補佐する   

   清水きん   おたふくさんは福の神   

   荘司福    旅と思索を重ねて描く

   杉原幸子   「命のビザ」の重みを記録

   鈴鹿俊子   昭和史彩った恋のゆくえ

   鈴木トヨ   迫害にめげず、信仰を貫く

   鈴木ナカ   葉山の海から世界へ

   鈴木芳如   「鴫立庵」初の女性庵主

   鈴木ルリ子  逗子で果敢に実践した新商法  

  た行

   高木君    経済的独立は人格的独立

   高杉幸子   働き方は自然体

   高橋展子   女性の地位向上を政策面で実現

   田口安起子  小田原で地域医療に尽くす

   武田百合子  天衣無縫のアプレ・ゲール

   田中絹代   銀幕が生涯の恋人

   田中君枝   厚塗りの表現主義画家

   田沼志ん   二度の被災を越え学校を再建

   田沼俊子   フェミニズム文学の先駆   

   藤間身加栄  研究と平和への情熱で輝いた命

   時田田鶴   教師も社会活動も全力で

   土光登美   貫いた七〇歳の大事業  

   所美都子   肩書を拒んだ未完の生

   十時延子   柔らかな感性、溢れる言葉

   ドレーパー シャーロッテ 横浜訓盲学院の礎を築く

  な行

   内藤千代子  消えたアイドル作家

   中倉千鶴子  県内初の女性保健所長

   中村キヌ   逗子に軸足をおいて活動

   中村テル   女性登山の先駆者

   七々扇小橘  開港横浜のハマ踊り師匠

   新妻伊都子  破天荒なフェミニスト

   西川千代   伝説に彩られた横浜社交界の花

   野村ミチ   横浜の民間外交官

  は行

   ハジス オリブ 女子教育と伝道の六二年

   久野タマ   自由で個性的な女子学園経営

   尾藤朋子   科学畑出身の女性センター所長

   平岡静子   花月園を支えた斬新なセンス

   平野藤    夫の勧めで書いた看護本

   富貴楼お倉  待合政治を仕切る

   ブリテン ハリエット 

          横浜に三番目のミッションスクール

   古屋満寿   銀座松屋へと続く横浜商人魂

   紅沢葉子   ハマのモダンガール、映画史を歩く

   ベルトラメリ能子 イタリアで修業したベルカント唱法

   星野あい   津田塾教育の今日を築く 

   本多マサオ  山手の丘にフレンチレストラン

  ま行

   牧羊子    開高健との怒濤の生活

   松島彜    女性作曲家のパイオニア

   三浦澄子   逗子郷土史の熱い語り部

   三角錫子   七里が浜の哀歌

   溝上泰子   怒れる哲学者が生活者に

   三淵嘉子   法曹界に女の道を拓く

   三村千代子  横浜元町生まれの演技派女優

   三宅春恵   あでやかな歌唱力、確かな教育力

   宮地淳子   初の二〇代女性市議の無念

   陸奥イソ   鎌倉への愛が史書に結実

   村木キヨ   世界一周したメイド

   室原富子   横浜YWCAの初代会長

   望月富士子  「真知子巻き」は横浜から

   森田美知子   多摩の製糸を支えたハイカラさん

  や行

   八木橋きい  女の政治参加、一途に支え  

   安井かずみ  豊満な言葉を紡ぎ華麗に生きる

   山川えん   ひ孫まで伝わる民権の物語   

   山口小夜子  世界を魅了した東洋の神秘

   山代巴    激動の人生を駆けた才人   

   山田寿子   弾圧、逮捕・・・闘争の生涯 

   与謝野晶子  今も新しい女性讃歌

  わ行

   渡辺幽香   明治期洋画家の草分け

   

第Ⅱ集 かながわの111人


江刺昭子+かながわ女性史研究会編著『時代を拓いた女たち』第Ⅲ集 112人の氏名とミニ評伝タイトル 

  あ行        

   足立原つる   相州八菅山宝喜院の家付き娘

   足立原美枝子  「ふだん記」運動の推進者

   天野八重    民権運動を支えて    

   池田重子    「昔きものブーム」の立役者 

   石川ハナ    教師三一年、市議一六年   

   市川泰子    小田原市役所初の女性管理職

   井上常子    女性公務員の先駆け

   入江麻木    入江美樹の母、五〇歳からの転身 

   岩本えり子   茅ヶ崎海岸の再生を提唱

   江見絹子    画のモチーフは四大元素

   遠藤キン    厚木に民間幼稚園を創設

   大石尚子    文教委員として国政で活躍 

   大久保さわ子  「独婦連」を立ち上げる

   大沢サダ    『武相の若草』と歩んだ青春の日々

   大沢りう    緑の自転車の生活改良普及員    

   大島富士子   ドイツ歌曲に魅せられて在欧三三年

   大槻勲子    市民意識の向上を目指す

   大森文子    行動力抜群の看護界リーダー

   岡本弥寿子   女性の心の描写に修業をつむ     

   小黒恵子    童謡記念館を残した童謡詩人

   小沢章子     障がい者の作業所を作る   

 

  か行

   勝又喜美子   「勝又地域女性彰」を設立  

   加藤豊世    手紙が育んだ愛と信仰

   金森トシエ   「女の時代」を演出する

   兼高かおる   「世界の旅」は好奇心から

   加納実紀代   銃後の女性史で現代を問う

   樹木希林    横浜育ちの超個性派俳優   

   城戸 順    共立女子神学校で布教

   桐竹智恵子   胴金式「乙女文楽」の伝承者

   楠目ちづ    「いけばな むらさき会」を創流   

   黒川万千代   被爆体験と『アンネの日記』

   郷 静子    横浜空襲の悲惨を伝える

   合田佐和子   自由奔放な異色の美術作家

   小林フミ子   女性二人目の県議会副議長

   米須美恵    沖縄出身の紡績女工

   コンウォール・リー メアリー

            ハンセン病者に寄り添う 

   近藤いね子   女性文学博士第一号 

  さ行

   坂本真琴    治安警察法五条改正の中心

   佐々木晴子   第一回国際女性デーで演説

   佐竹くま子   大家族主義の保育事業に献身

   佐藤治子     鎌倉に社会教育の種をまく

   志熊敦子    女性たちの自発的学習と実践

   篠原あや    大岡川に抱かれて詠う

   下田栄子    まだまだ踊る「まだ踊る」

   生野文子    神奈川に社会教育の礎を築く

   白石敬子    不屈の精神で「ウィーン魂」を歌う

   菅 寿子    女性知的障がい者の施設を運営 

   菅原絹枝    世界母親大会に参加する

   角倉嵯峨    横浜孤児院の初代院長

   関 淑子    マルクスガールが見た夢は

   相馬黒光    横浜時代のアンビシャス・ガール

   相馬 翠    医師で、二宮初の女性町議

   征矢泰子    生きる痛みを詠う 

  た行

   高崎節子    年少者や女の保護育成に尽力

   高田喜佐    機能美と遊び心のある靴を創る

   高橋たか子   内向する世代のカトリック作家

   田崎泰子    箱根の児童養護施設の「おばちゃん」

   田中 参    明治二〇年代の女学生日記 

   田村 総    帰国した中国残留者の日本語教育

   塚本なか子   友愛会婦人部から新婦人協会へ

   壺田花子    「詩の家」同人の叙情詩人

   遠山美枝子   山から帰らなかった革命戦士

   徳沢隆枝    自宅をアートギャラリーに開放

   戸倉ヤマ    日本人による初のオペラに主演

   戸塚文子    旅行ブームの火付け役

   富田レイ    保育園を地域福祉の拠点に  

 

第Ⅲ集 かながわの131人 た行まで

な行

 名倉淑子    湘南にゆかりのヴァイオリニスト   

 根岸春江    貧しさを突きぬけて表現する             

 野沢富美子   ベストセラーになった『煉瓦女工』

 は行

 長谷川栄    鵠沼文士宿の名女将          

 長谷川トリ   国府津に幼児教育を根付かせる      

 浜田イシ    戦後の平塚に百貨店を築く             

 浜田糸衛    日中友好と平和のために      

 林 京子    八月九日の語り部             

 端山慶子    市民の消費生活をリード   

 原 節子    鎌倉に住んだ伝説の女優   

 バラ (ベントン) リディア 

        横浜でお茶場学校を開設    

 比企キヨ    地域に尽くした民権家の娘

 菱川ヤス    米国で医学を学び、慈善活動          

 日野綾子    捜真女学校とともに歩む      

 福井桂子    童子の郷に詩をつむぐ      

 古谷糸子    新聞記者、そして住民運動へ       

 ヘボン クララ ヘボン塾の創始者はクララ             

 堀 文子    この世の不思議が絵を描かせる      

 本田玉江    三吉演芸場の経営を引き継ぐ          

 本田ナミ    横須賀で最初の女性開業医                           

  ま行

 松岡鎮枝    YWCA・地域に尽くす   

  マッカーシー ノブ

          私は「イースト・ウェスト・パースン」

 松方珠英    中華街の上海料理店          

 松坂はな    箱根芦之湯の老舗を守る      

 松崎浜子    敏腕のオルガナイザー      

 松田瓊子    夭折の少女小説作家          

 松本喜美子   神奈川県初の教育指導主事             

 馬淵和子    新生横須賀婦人会の初代会長             

 三岸節子    生きることは描くこと      

 聖園テレジア  帰化して教育や福祉事業に尽力      

 三宅節子    住民派町会議員の挑戦      

 宮下 操    誰もが発言できる社会へ      

 村井多嘉子   「食育」先駆者のパートナー          

 毛利 道    横浜YWCAの総幹事二五年          

 本居若葉    本居長世の童謡を歌い継ぐ   

 盛キヨ子    平塚で女性初の公民館館長             

 森田愛子    高浜虚子の愛弟子             

 森 秀子    女性初の神奈川県議会副議長          

 門馬千代    吉屋信子の伴侶として幾山河                          

 や行

 山口定子    民間の図書館を拠点に

 山田順子    書きたいを貫いた「和製ノラ」             

 吉野ゆりえ   「忘れられたがん」の告発             

 吉野りう        書簡に刻む明治の女学生の生活      

 米原万里    豊かな知見にもとづく通訳と著作                

  わ行

 若山美子    寡黙でひたむきな天才クライマー   

 渡辺道子    平和と人権を守る

第Ⅲ集 かながわの112人 な行から



 

◆◆◇ 江刺昭子+かながわ女性史研究会編著『時代を拓いた女たち 第Ⅲ集 かながわの112人』 ◆◆ 

☞  くわしくは、当サイト当該ページでご覧ください

  

                    ★ 新聞版「時代を拓いた女たち」 もご覧ください

                 20181月から3月まで神奈川新聞に連載(全10回)

                         10人のミニ評伝を修正して、翌年刊行の『時代を拓いた女たち』第Ⅲ集に収めました